脳動静脈奇形という病気をご存知でしょうか。全く知らない人もいれば、名前ぐらいは知っている人もいるかもしれませんが、いずれにしても誰にでもなりうる病気ですから、基本的なことだけでもしっかりと覚えておくのが望ましいです。

先天性の疾患と言われる脳動静脈奇形とは

脳動静脈奇形というのは、動脈と静脈が1つに繋がって、そこに血液が大量に流れ込んでしまい大きな負荷をかけてしまうのです。本来なら毛細血管として分かれるはずなのですが、何らかの原因でそれが阻害されてしまうわけです。それによって、くも膜下出血や脳出血などの重大な病気を引き起こしてしまう可能性があるのです。

具体的な発症要因は色々と言われていますが、現時点では明確な原因が分かっていないのです。基本的には先天性の疾患と言われており、普段の生活が原因で突然発症するわけではありません。年齢を重ねるごとにどんどん大きくなっていき、発症するリスクが高まっていくのです。

大多数の人は、痙攣であったり体調不良など、そういった症状が出ることで初めて気がつくことが多いので、早期発見が難しいのも厄介な要素となっています。

言語障害や視覚障害など試練が待ち受ける

脳動静脈奇形を患った場合、特に注意しなければいけない症状が、脳出血とくも膜下出血です。前者の症状は部位によって異なりますが、頭痛や目まいや吐き気、さらには言語障害や視覚障害などを引き起こしたりします。また、一度発症すると再出血する可能性も高いため、十分な注意をしなければなりません。

後者の症状は、場合によっては命の危機に関わる可能性もあり、仮に治療できたとしても何らかの後遺症を残してしまうこともあります。ただ、動脈瘤の破裂に比べれば症状は軽い傾向にあるため、早い段階で発見して治療することができれば、そこまで重大な事態にはならないことも多いです。

他に、てんかん発作や認知症などを引き起こすこともあり、そういった症状が見られるのであれば早めの検査を受けるようにしましょう。

ハッキリとした治療法が存在しないのが現状

脳動静脈奇形の原因が不明である以上は、ハッキリとした治療法が存在しないのが現状となっています。もし患った場合には、摘出手術や放射線治療などを行うのが通例となっており、異常を引き起こしている血管を摘出してそれを塞ぐ療法を用いるのです。もちろん、その後も再出血する可能性もあるため、定期的な検査を受けることが必要となります。

また、頭痛やてんかん発作などは他の病気を患った場合にも引き起こすことがありますから、それらを区別をする意味でもしっかりと検査をしてもらいましょう。どちらにしても、少しでも早く発見することが発症のリスクを抑えるには鉄則とも言えるので、ちょっとでも違和感を持ったら専門医に相談するようにしましょう。